HD-2Dで生まれ変わったドラクエ1&2リメイクは、ただの復刻ではありません。
グラフィックはもちろん、操作性やセーブ方式、追加キャラやシナリオに至るまで、あらゆる面で「今のゲーム」として楽しめる仕上がりになっています。
中でも、Switch・Switch 2・PS5といった複数のハードに対応し、プレイスタイルに合わせた選択が可能になったことも大きなポイントです。
この記事では、そんなドラクエリメイク版の魅力や変更点、ハードごとの違い、注意点までを総まとめ。
初めての人にも、昔プレイしていた人にもわかりやすく解説していきます。
ドラクエ1&2リメイクとは?|HD-2Dの魅力を解説

懐かしさと最新技術が融合したHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、原作の魅力を活かしつつ現代的に進化しています。
HD-2Dとは?特徴と対応タイトル
HD-2Dとは、ドット絵と3DCGを組み合わせた新しい表現手法です。
スクウェア・エニックスが独自に開発したこの技術は、『オクトパストラベラー』や『トライアングルストラテジー』などでも採用されています。
立体感のある光と影、奥行きのある背景が特徴で、昔ながらの2Dゲームに映画のような奥深さを加えています。
HD-2Dの魅力は、懐かしさを損なわず、最新ハードの性能を活かした映像体験ができる点です。
代表的なHD-2D採用タイトル:
| タイトル名 | 発売年 | 対応機種 |
|---|---|---|
| オクトパストラベラー | 2018年 | Switch, Steamなど |
| トライアングルストラテジー | 2022年 | Switch |
| ドラクエIII HD-2Dリメイク | 2024年 | Switch, PS5など |
ドラクエI・IIで蘇るロト伝説の新たな表現
ドラクエ1と2の世界観はそのままに、HD-2Dによってビジュアルが圧倒的に美しくなりました。
草原や城下町、ダンジョンなどの風景が精緻に描かれ、プレイヤーをアレフガルドの冒険へと自然に引き込みます。
視点は斜め見下ろし型で、探索中の没入感も向上しました。
HD-2Dの立体感とレトロなドット表現が融合し、これまでのリメイクとは一線を画しています。
当時のドラクエを知る世代にとっては懐かしく、新しいプレイヤーにとっては美しいRPGとして新鮮に感じられる表現です。
追加要素まとめ|「ちいさなメダル」や「オートセーブ」機能とは
ゲーム体験をより快適にする追加要素が多数盛り込まれています。
今作は、ただのグラフィック向上にとどまらず、遊びやすさにも注力しています。
QOL(快適さ)を向上させるリメイク要素
リメイク版の目玉は、QOL(Quality of Life)の大幅な改善です。
例えば、セーブ方法が従来の王様セーブから「オートセーブ」「フィールドセーブ」に対応し、進行中のストレスが大幅に軽減されました。
ルーラで行ける場所も拡張され、移動の自由度も向上しています。
さらに、戦闘速度を「通常」「はやい」「超はやい」から選べるようになり、テンポよく物語を進められます。
主なQOL改善ポイント:
- オートセーブ機能追加(自動保存)
- フィールドセーブ(任意のタイミングで保存)
- 戦闘スピード調整可能
- ルーラの移動先が城・町だけでなく洞窟や祠にも
探索・戦闘・移動が快適に進化!
リメイク版では、探索時に光るポイント「キラキラ」を発見すると、素材やアイテムを入手できるようになりました。
この仕様は『ドラゴンクエストXI』などで採用されていた要素で、フィールド探索の楽しさが格段に増しています。
戦闘のテンポも改善され、テンションの維持に役立ちます。
さらに、ダンジョンや町の移動時も、マップ表示が見やすくなっており、迷うストレスが減っています。
現代のRPGに慣れたユーザーでも違和感なくプレイできる作りです。
新キャラクター「マカロン」登場と追加シナリオの魅力

完全新規のキャラクターと新エピソードが追加され、ストーリーにも大きな広がりが加えられました。
サマルトリアの王女マカロンとは?
ドラクエIIの新キャラクター「サマルトリアの王女マカロン」は、物語と戦闘に深く関わる仲間キャラクターです。
従来3人だったパーティが4人編成になり、戦術の幅が広がりました。
マカロンは補助魔法や回復に長けており、チームのバランスを整える重要な存在です。
さらに、彼女を中心としたサイドストーリーも追加され、物語により深みが出ています。
彼女の登場によって、過去作を知るプレイヤーも新鮮な気持ちで楽しめる設計になっています。
新マップ「海底」や「世界の思い出」収集要素
マカロンの登場にあわせて、新たに「海底マップ」が探索可能となりました。
これまでの陸上とは異なる視覚演出が楽しめ、探索のワクワク感が一層高まります。
また、「世界の思い出」という収集要素も新たに追加され、各地のイベントやサブストーリーを通じてアレフガルドの裏設定や歴史を掘り下げられます。
ストーリー補完と探索の両立を図った設計が、RPGファンの心をつかみます。
セーブデータの引き継ぎ仕様と注意点
複数ハードに対応する今作では、セーブデータの扱いに注意が必要です。
購入前に確認しておくと安心です。
ドラクエ1→2間の連携はある?
HD-2D版では『ドラクエI』と『ドラクエII』のセーブデータは直接連携されません。
つまり、1のデータを使って2を始めるようなデータ継続機能は非対応です。
ただし、『ドラクエIII』との特典連動はあります。
これは“セーブデータ引き継ぎ”と混同しやすいポイントです。
物語としては時系列順(III → I → II)になっているため、ストーリー体験を重視する場合はその順にプレイすると感動も倍増します。
データ連携早見表:
| 引き継ぎ元 | 引き継ぎ先 | 引き継ぎ可否 | 備考 |
|---|---|---|---|
| DQ1 → DQ2 | 不可 | ストーリー上の繋がりはあるが、セーブ連動なし | |
| DQ3 → DQ1・2 | 一部可能 | 特典アイテムのみ受取可 |
SwitchとSwitch 2の互換性・制限を理解しよう
Switch版とSwitch 2版は異なるゲームソフトとして扱われ、セーブデータの互換性はありません。
つまり、Switchで遊んだデータをSwitch 2版に引き継いで続きからプレイすることは不可能です。
ただし、Switchのソフト自体はSwitch 2でも動作しますが、この場合は画質などがSwitch準拠になります。
そのため、高解像度で楽しみたいなら、Switch 2専用ソフトを購入して最初から遊び直す必要があります。
互換性ポイント:
- ソフトをまたいだセーブ引き継ぎ:不可
- 同じ本体でのプレイ互換:一部可(SwitchソフトをSwitch 2で動作)
- ソフトのアップグレード対応:なし
ドラクエIIIプレイヤー特典アイテムの入手条件
HD-2D版『ドラクエIII』をプレイしていたユーザーには、特典アイテムが用意されています。
SwitchやSwitch 2で『DQIII』のセーブデータが残っていれば、それぞれのハードに応じた『DQI&II』リメイク版で特典アイテムが受け取れます。
この特典は、外見装備アイテムである「いぬぐるみ(DQI)」「ねこぐるみ(DQII)」の2種類。
戦闘力に直接影響しないものの、ビジュアル的なアクセントとして人気です。
特典アイテム一覧:
| アイテム名 | 入手条件 | 使用可能作品 |
|---|---|---|
| いぬぐるみ | DQIIIのセーブデータあり | ドラクエI |
| ねこぐるみ | DQIIIのセーブデータあり | ドラクエII |
特典はSwitch版・Switch 2版の両方で別々に受け取ることができます。
各ハードの対応状況と発売スケジュール

本作は複数のプラットフォームで同時発売されます。
プレイ予定の環境に応じて事前チェックが必要です。
対応機種と発売日|Steam版だけ1日遅れ?
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、Nintendo Switch、Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Microsoft Store)で発売されます。
注目すべき点として、Steam版のみ発売が1日遅れとなっているため、いち早くプレイしたい方は注意が必要です。
発売スケジュール一覧:
| 機種 | 発売日 | 備考 | |
|---|---|---|---|
| Nintendo Switch | 10月30日(木) | パッケージ・DL両方対応 | |
| Nintendo Switch 2 | 10月30日(木) | パッケージ・DL両方対応 | |
| PlayStation 5 | 10月30日(木) | パッケージ・DL両方対応 | |
| Xbox Series X | S | 10月30日(木) | ダウンロード専用 |
| PC(Steam) | 10月31日(金) | ダウンロード専用・1日遅れ | |
| PC(MSストア) | 10月30日(木) | ダウンロード専用 |
パッケージ版とDL版の違いとは?
パッケージ版があるのは、Switch、Switch 2、PS5の3機種のみです。
XboxとPC版はダウンロード専用となります。
パッケージ版はコレクションとして所有感があるため、物理的に手元に置いておきたい方に向いています。
一方で、DL版は発売日の0時からすぐに遊べる点や、ソフトの入れ替え不要という利便性があります。
比較表:
| 項目 | パッケージ版 | ダウンロード版 |
|---|---|---|
| 発売対象 | Switch/PS5系のみ | 全機種対応 |
| 利便性 | ソフト入れ替え必要 | 本体のみで即プレイ可能 |
| 所有感 | あり(ディスクあり) | なし(データのみ) |
| 中古売却 | 可 | 不可 |
PS5・Switch・Switch 2の性能比較
ハードごとの性能差は、プレイ体験に大きく影響します。
購入前に確認しておきましょう。
画質・ロード時間・携帯性の違い
HD-2Dリメイクのビジュアルを最大限楽しみたいなら、PS5が最適です。
4K解像度に対応しており、光の演出や影の表現が非常に滑らかで、まるで絵本の中に入ったような没入感があります。
ロード時間も最速で、ほぼ無待機でゲームが展開します。
一方、Switchは720p表示に限られ、描画はシンプルですが、その分データが軽く、携帯性に優れます。
Switch 2はフルHD~4Kに対応し、PS5に近いビジュアルクオリティを持ちながら、携帯プレイも可能です。
ライフスタイルに合った選択が、快適なプレイに直結します。
主な性能比較表:
| 機種 | 解像度 | フレームレート | ロード時間 | 携帯モード |
|---|---|---|---|---|
| Switch | HD(720p) | 最大30fps | 遅い | 対応 |
| Switch 2 | フルHD~4K | 最大60fps | 速い | 対応 |
| PS5 | 4K対応 | 60fps安定 | 非常に速い | 非対応 |
各機種のダウンロード容量とグラフィック解像度
グラフィックのクオリティは、ダウンロード容量にも明確に表れています。
Switch版は約6.9GBと軽量で、保存容量の少ない本体でも安心して遊べる設計です。
対して、PS5版は約21GB、Switch 2版は約17GBと、グラフィックや演出の美しさに比例してデータ量も増加しています。
これは背景の解像度やキャラクターのアニメーション、音声ファイルの品質に起因しており、容量の違いがそのまま体験の豊かさにつながっています。
保存容量に余裕があるかも、機種選びのチェックポイントになります。
プレイスタイル別おすすめハード早見表

プレイスタイルに合ったハードを選ぶことで、ドラクエリメイクをより快適に楽しめます。
携帯モードで遊びたい人向け:Switch
手軽に持ち運んでどこでもプレイしたいなら、Switchがもっともシンプルな選択肢です。
起動も早く、軽量設計でバッテリー消費も抑えられており、通勤や旅行中のプレイにぴったり。
HD画質に制限されますが、その分本体への負荷も軽く、安定動作が期待できます。
価格も他機種に比べて比較的リーズナブルなので、シリーズ初心者やお子様にもおすすめです。
こんな人に向いています:
- 初めてドラクエを遊ぶ人
- 外出先でのプレイが多い人
- 価格を抑えたい人
画質と携帯性を両立したい人向け:Switch 2
Switch 2は、Switchの手軽さに加えて性能も大幅に向上しています。
最大4K解像度での表示が可能となり、HD-2Dグラフィックの美しさをフルに堪能できるハードです。
また、従来のSwitch同様に携帯モードにも対応しているため、場所を選ばずプレイできるのも魅力です。
ロード時間や処理速度も高速化され、据え置きと携帯の“いいとこ取り”をしたバランス型モデルといえます。
据え置きで最高画質を求める人向け:PS5
リビングの大画面テレビで腰を据えてじっくり遊びたい人には、PS5が最も適しています。
描画処理性能が高く、4K環境下での映像美は圧巻です。
HD-2Dのライティングやドットの質感が鮮明に描写され、プレイヤーをファンタジーの世界に引き込みます。
ロード時間も最短で、ゲーム開始からバトル突入までがスムーズ。
携帯性はないものの、没入感を最重視するならベストな選択肢です。
価格・性能・利便性を踏まえた最終結論
どの機種にもそれぞれの強みがありますが、総合的な満足度で見ると答えは見えてきます。
コスパ最強のハードは?
コスパで選ぶなら、Switch 2が最もバランスが取れた選択です。
同じ価格で購入できるSwitchやPS5と比べても、グラフィック性能と携帯性を両立しており、幅広いプレイスタイルに対応可能です。
処理能力も高く、HD-2Dの映像美をしっかりと表現できます。
PS5は高性能ですが、携帯性がなく価格帯も高くなる傾向があります。
一方、Switchは安価で気軽に楽しめる反面、グラフィック面ではやや物足りなさを感じるかもしれません。
どの視点を重視するかで選択肢は変わりますが、快適度と汎用性を考えるとSwitch 2の完成度は非常に高いです。
どの機種でも楽しめるポイントと最後のアドバイス
最終的にどのハードを選んでも、HD-2D版『ドラクエI&II』は十分に楽しめます。
重要なのは、自分がどんな環境でプレイするかを明確にすることです。
外出先で気軽に遊びたいならSwitch、家庭用据え置き機で映像美を堪能したいならPS5、どちらも取りたいならSwitch 2が最適です。
また、SwitchとSwitch 2ではセーブデータの引き継ぎができない点や、パッケージ版が欲しいかどうかなども購入判断に役立ちます。
どのハードでも、「ロトの伝説」はあなたの冒険心をしっかりと満たしてくれるはずです。
まとめ
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、懐かしさと最新技術が融合した意欲作です。
追加要素や快適性の向上により、原作を知る人も、初めて触れる人も楽しめる設計になっています。
複数のハードで展開されている本作は、自分のライフスタイルに合わせたプレイ環境の選択が重要です。
それぞれのハードにメリットと制限がありますが、性能・価格・利便性のバランスで言えばSwitch 2が特におすすめ。
どの機種でも「ロトの冒険」は変わらず感動を届けてくれます。

