Windows 11をダークモードにしていたのに、なぜか勝手にライトモードに戻ってしまう…。
そんな現象が最近多くのユーザーから報告されています。
原因を調べていくと、Microsoft公式の無料ツール「PowerToys」の新機能「Light Switch」が関係している可能性が浮上しました。
本記事では、不具合の詳細や発生する仕組み、具体的な設定変更方法まで丁寧に解説しています。
突然のテーマ切り替えに悩んでいる方は、この記事を参考にして、快適なデスクトップ環境を取り戻しましょう。
Windows 11が勝手にライトモードになる不具合とは?

最近、Windows 11を使っている一部のユーザーから「ダークモードにしていたのに、勝手にライトモードに戻る」という報告が増えています。
ライトモードに自動で戻る症状の詳細
この不具合は、Windows 11を最新バージョンにアップデートした直後から発生しているケースが目立ちます。
最初は正常にダークモードが適用されていても、数秒~数分後に自動的にライトモードに切り替わってしまいます。
再設定しても改善されず、「ダークモードにしても勝手に戻る」という状況に困っているユーザーが多いようです。
原因としてはPowerToysのアップデートや新しいUI機能との干渉が疑われています。
よくある症状:
- ダークモードに変更しても数秒後に戻る
- 毎回再起動後にライトモードが適用される
- システム設定ではダークモードになっているのに反映されない
ユーザー報告例:RedditやSNSでの事例
RedditやX(旧Twitter)などのSNSでは、同様の現象を報告するユーザーが多数存在しています。
特にWindows 11 Pro バージョン24H2 ビルド26100.6899の利用者に多く見られ、アップデート直後から不具合が発生している傾向があります。
例えばRedditでは、「設定をダークに戻しても自動でライトに戻ってしまう」との声がありました。
SNS上でも同様の投稿が散見され、一部の設定ツールとの競合や新機能による影響が疑われています。
このようなリアルなユーザーの声が、問題の広がりを示しています。
一部の端末でのみ発生する可能性
すべてのWindows 11端末でこの問題が発生しているわけではありません。
特定の環境や条件下にあるPCのみで症状が見られることも多く、原因の特定が難しい側面もあります。
特に以下のような条件に当てはまる端末で報告が多いようです。
- PowerToysをインストール済み
- 最新バージョン(v0.95.0)へ自動更新済み
- 地域設定やタイムゾーン設定に特徴あり
個体差や設定の違いによって発症するかどうかが分かれるため、「自分だけかも」と思っている方も、同様のケースが多くあることを知っておきましょう。
原因はPowerToysの「Light Switch」機能?

調査の結果、ライトモードに勝手に戻ってしまう問題の主な原因として、PowerToysに追加された「Light Switch」機能が深く関係していることが分かってきました。
PowerToysとは?Microsoft公式の便利ツール集
PowerToysは、Microsoftが提供する公式の生産性向上ツール集です。
無料で利用でき、Windowsユーザーにとって非常に便利な機能がまとめられています。
ウィンドウの整列やキーボードマネージャー、カラー選択ツールなど、多機能で拡張性の高い構成が魅力です。
最近のアップデートで追加されたテーマ切り替え関連の機能「Light Switch」が、ライトモード自動切り替えの要因になっている可能性が指摘されています。
バージョン0.95.0に追加された新機能
PowerToysのバージョン0.95.0(2025年10月15日公開)で新たに追加されたのが「Light Switch」ユーティリティです。
この機能は、日の出・日の入り時刻に合わせてテーマを自動で切り替えるというものです。
Windows標準機能にはない柔軟な時間制御が可能になる反面、意図しない切り替えが発生するケースも確認されています。
特にアップデート後に設定が自動的に有効化されることがあり、知らずにオンになっている人も多いのが実情です。
そのため、PowerToysの更新後に不具合が出た場合は、この機能を疑ってみる価値があります。
Light Switchで自動テーマ切り替えが有効に
「Light Switch」機能では、ユーザーのタイムゾーンや位置情報をもとに、朝はライトモード、夜はダークモードに自動変更するスケジュールが設定されます。
この自動切り替え機能がオンのままだと、ユーザーが設定を変えても反映されない現象が起こる可能性があります。
特にスリープ復帰や再起動時にテーマが勝手に切り替わるといった症状が報告されています。
このため、PowerToysをインストールしている方は、Light Switchが有効になっていないかを確認することが重要です。
Windowsのライトモード自動切り替えを無効にする方法

勝手にライトモードへ切り替わる不具合を防ぐには、PowerToysの設定で「Light Switch」機能を無効にすることが最も効果的です。
PowerToysの設定画面にアクセスする手順
まずは、PowerToysの設定画面にアクセスする必要があります。
スタートメニューから「PowerToys」を検索して起動するのが一番簡単です。
起動すると左側にメニューが表示され、その中に「Light Switch」があるはずです。
ここで重要なのは、PowerToysが最新版(v0.95.0以上)であるかを確認することです。
古いバージョンでは「Light Switch」自体が存在しません。
なお、管理者権限が必要になる場合もあるため、エラーメッセージが表示されたら右クリックで「管理者として実行」を選択しましょう。
設定画面へのアクセス手順:
- スタートメニューから「PowerToys」を検索
- アプリを開く(必要に応じて管理者権限)
- 左側メニューから「Light Switch」をクリック
- 機能の状態とスケジュールを確認
「Light Switch」機能をオフにする方法
「Light Switch」の設定画面に入ると、機能をオン・オフにするトグルスイッチがあります。
ここがオンになっていると、自動でライトモードに切り替わってしまう原因になります。
以下の手順で無効化してください。
- 「Light Switchを有効にする」のスイッチをオフにする
- スケジュール設定や位置情報取得がオンになっていれば、すべてオフにする
- 設定後は必ず「保存」または画面を閉じる前に反映されたかを確認
設定をオフにした後、再起動やスリープからの復帰後にもライトモードに戻らないかを確認するのがポイントです。
これで問題が解決するケースが多くあります。
無効化後の挙動と注意点
「Light Switch」機能を無効にした後は、Windowsの設定からダークモードを適用すれば、それが維持されるようになります。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 他のPowerToys機能と干渉しないかを確認する
- Windowsのテーマ設定が「カスタム」や「自動」になっている場合は、「ダーク」に固定する
- まれにPowerToysの設定がリセットされる不具合もあるため、再発時は再確認を
また、Windows側のグループポリシーやレジストリによるテーマ制御が残っている場合、Light Switch以外の要因が関係していることもあります。
再発する場合は、Windowsのテーマスケジュールやタスクスケジューラも確認対象になります。
無効化後に確認すべきポイント:
- Windows設定>個人用設定>色>モードが「ダーク」になっているか
- PowerToys以外の常駐ソフトがテーマ制御をしていないか
- OSの自動設定が有効になっていないか(特に新しいビルドでは注意)
よくある質問(FAQ)
PowerToysのLight Switchに関連して、ユーザーからよく寄せられる疑問を整理しました。
ここでは代表的な3つの質問に回答します。
PowerToysをアンインストールすれば直る?
PowerToysをアンインストールすることで、自動的なライトモードへの切り替えは止まる可能性があります。
Light Switch機能が原因の場合、その機能ごと削除されるため不具合も解消されやすくなります。
ただし、PowerToysの他の便利な機能も一緒に削除されてしまうため、必要な機能がある場合は「Light Switch」だけを無効にする方法のほうが推奨されます。
また、アンインストール後もOSや別のアプリがテーマ変更を制御しているケースがあるため、状況によっては完全には解決しないこともあります。
Light Switchの時間設定はどこで変更できる?
Light Switch機能には、ユーザーが任意に時間帯を指定してライトモードとダークモードを切り替えるスケジュール設定機能があります。
この設定は、PowerToysの「Light Switch」セクション内で行えます。
具体的には、以下の2つのモードから選択が可能です。
- カスタム設定:自分で開始・終了時刻を手動入力
- 日の出/日の入りに基づく自動設定:位置情報を利用して自動調整
設定画面内の「スケジュール」項目で、開始時刻(ライトモード)と終了時刻(ダークモード)を明確に設定することが大切です。
自動設定が不安定な場合は、手動で固定時刻を指定すると挙動が安定します。
ダークモードが勝手に戻るのはバグなの?
一見するとバグのように思えるこの現象ですが、PowerToysの「Light Switch」機能が意図的に行っている動作である可能性が高いです。
つまり、アプリ側の仕様通りに動作しているため、技術的には「不具合」ではありません。
ただし、ユーザーが意図せず機能を有効化していた場合、それは「ユーザー体験上の問題」といえるでしょう。
また、一部の環境では設定変更が正常に保存されない、あるいは再起動後に設定がリセットされるといった本来の挙動と異なる症状が出ることもあり、これに関してはバグと見なされる可能性があります。
まとめ
Windows 11でダークモードが勝手にライトモードへ切り替わってしまう現象の原因は、PowerToysの「Light Switch」機能が自動的にテーマを変更していることが主な要因であると考えられます。
この問題はPowerToysの設定を見直すことで解決できるケースがほとんどです。
具体的には、「Light Switch」をオフにするか、適切なスケジュールに設定することで対処可能です。
また、PowerToysそのものをアンインストールするという選択肢もありますが、他の便利機能が使えなくなるため、まずは無効化による対処をおすすめします。
以下がこの記事のポイントです。
問題 | 対処方法 |
---|---|
ダークモードが勝手に戻る | PowerToysの「Light Switch」が原因 |
Light Switchを無効にしたい | 設定画面からスイッチをオフに |
再発防止 | 自動切り替えスケジュールを確認 |
他にも切り替わる場合 | Windows設定や他ソフトも確認 |
自分で設定を確認・変更するだけで、再発を防ぐことができるシンプルな対処法です。
違和感を感じたら、まずPowerToysの状態をチェックしてみましょう。