Steamゲームをアンインストールしても、セーブデータは必ずしも消えるわけではありません。
しかし、ゲームの種類や設定、保存方法によっては、大切なセーブデータが失われる可能性もゼロではありません。
特にSteamクラウドの対応状況や、ローカルへの保存先の違いは、トラブルを防ぐために必ず理解しておくべきポイントです。
この記事では、Steamゲームのセーブデータに関する保存場所の基本から、クラウド同期の仕組み、さらには安全なバックアップ方法までをわかりやすく解説しています。
うっかりアンインストールしてしまう前に、しっかり確認しておきましょう。
Steamゲームをアンインストールするとセーブデータはどうなる?

Steamでゲームを削除する前に、セーブデータが消えるかどうかは気になりますよね。
まずはその違いを見ていきましょう。
セーブデータが消えるケースと残るケースの違い
Steamでゲームをアンインストールしても、基本的にセーブデータは消えないことが多いです。
ただし例外もあります。
セーブファイルがゲーム本体と同じフォルダにあるタイトルや、インディーゲームなど一部の作品では、削除と同時にデータが消失するリスクがあります。
また、PCのクリーンアップツールを使用している場合は、セーブデータが「不要ファイル」と判定される可能性も。
確実に守るには、保存場所の把握と手動バックアップが重要です。
消える可能性があるケース:
| ケース内容 | 消える可能性 |
|---|---|
| セーブがSteamApps内に保存されている | 高い |
| クラウド非対応タイトル | 中 |
| 外部クリーンアップツール使用時 | 中~高 |
Steamクラウドとローカル保存の仕組み
セーブデータは「Steamクラウド」と「ローカル保存」の2種類の方法で管理されています。
クラウド対応タイトルであれば、自動的にインターネット上のサーバーに保存されるため、PCを買い替えても引き継ぎが可能です。
一方、ローカル保存のみのゲームでは、自分のPC内にしかデータが残りません。
そのため、PCトラブル時のリスクも高くなります。
Steamクラウドの有無や保存容量の制限も考慮し、自分に合った管理方法を選びましょう。
セーブデータの保存場所はどこ?ゲーム別に解説
セーブデータがどこに保存されているかを把握しておくことは、バックアップの第一歩です。
まずは一般的な保存先を確認しましょう。
一般的な保存先(Documents/AppData など)
多くのSteamゲームでは、セーブデータはWindowsの「ドキュメント」フォルダや「AppData」フォルダに保存されます。
たとえば以下のようなパスです:
C:\Users\ユーザー名\Documents\C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\
ゲームごとに保存先が異なるため、初回起動後にファイルを検索するのも一つの方法です。
エクスプローラーで %appdata% を入力すれば簡単に移動できます。
セーブデータだけでなく、設定ファイル(例:config.ini)やスクリーンショットが同じ場所にあることもあるため、まとめて確認するのが安全です。
保存先が異なるゲームの例(モンスターハンターなど)
モンスターハンターシリーズのように、独自のフォルダ構成を持つゲームもあります。
たとえば、モンスターハンターライズでは、.savファイルが以下のパスに保存されます:
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\ユーザーID\
このように、Steamクラウドとローカルの両方にデータを持つタイトルでは、保存場所が複数存在することもあります。
MODを導入している場合は、さらに専用のセーブフォルダが作られることもあるため、特に注意が必要です。
バックアップ時にはフォルダごとコピーして保存するのが安心です。
Steamクラウドの有無による違いと確認方法

クラウドに対応しているかどうかは、セーブデータの安全性に大きく関わってきます。
まずは対応状況を確認しましょう。
クラウド対応かどうかを確認する3ステップ
以下の手順で、Steamクラウドの有無を簡単に確認できます:
- Steamを起動し、ライブラリからゲームを右クリック
- 「プロパティ」を開く
- 「一般」タブにある「Steamクラウドを使用して設定を保存」の項目をチェック
この項目にチェックがあれば、そのゲームはクラウド対応です。
ただし、クラウドに対応していても、セーブデータの一部しか保存されないケースもあるため、手動でのバックアップも併用しましょう。
クラウド保存容量と制限について知っておこう
Steamクラウドには、ゲームごとに保存容量の上限が存在します。
おおむね100MB~1GBの範囲で設定されており、大規模なゲームやMODを多数導入している場合には、容量を超えて保存できないことがあります。
その場合、セーブデータの一部がクラウドに反映されないこともあるため注意が必要です。
また、Steamの「設定→クラウド」から全体の使用状況を確認することができます。
容量制限の例:
| ゲームタイトル | クラウド容量上限 |
|---|---|
| Stardew Valley | 約100MB |
| Skyrim(MODあり) | 1GB以上推奨 |
MOD導入時のクラウド同期エラーの注意点
MODを使用しているゲームでは、セーブファイルが大きくなったり構造が変わったりすることで、クラウドとの同期がうまくいかないことがあります。
特にSkyrimやFalloutシリーズなどは、MODがセーブファイルに大きな影響を与えるため、クラウドに壊れたデータが保存される可能性もあります。
このような場合は、クラウド同期を一時的に無効にし、ローカルでの手動バックアップを優先しましょう。
クラウドとローカルに差異がある場合は、どちらを使うか慎重に判断することが大切です。
セーブデータを守るためにやるべきバックアップ方法
万が一に備えて、セーブデータを安全に保存しておくことは非常に重要です。
自動と手動、それぞれの方法を見ていきましょう。
自動で保存するSteamクラウドの使い方
Steamクラウドを活用すれば、自動でセーブデータを保存・復元できます。
設定は以下の手順で行います:
- Steamライブラリから対象ゲームを右クリック
- 「プロパティ」→「一般」タブを開く
- 「Steamクラウドを使用して設定を保存」にチェックを入れる
これにより、セーブデータはSteamのサーバーに自動的にアップロードされます。
ただし、保存容量の制限や、同期の失敗によるデータの取り違いには注意が必要です。
クラウドは便利な一方で、完全ではありません。
外付けHDDやUSBメモリでの手動バックアップ手順
手動でのバックアップは、確実性が高い方法です。
以下の手順を踏めば、誰でも簡単にセーブデータを守れます:
- セーブデータの保存先を確認(DocumentsやAppDataなど)
- 対象フォルダをUSBメモリや外付けHDDにコピー
- 定期的に上書き保存して最新版を保管
この方法なら、クラウド容量の制限やエラーの影響を受けることはありません。
特に、クラウド非対応タイトルやMODを多用している場合には、手動バックアップが欠かせない手段です。
バックアップから復元する際の注意点
バックアップしたセーブデータを元に戻す際には、いくつかの注意点があります。
まず、ゲームを再インストールする前に、元のセーブデータを正しいフォルダに戻すことが重要です。
また、セーブファイルの名前や構成が正しくないと、ゲームがデータを認識しない可能性もあります。
さらに、クラウドとローカルで競合が起きる場合は、意図しない古いデータが上書きされることもあるため、必要に応じてクラウド同期を一時的にオフにして対応しましょう。
セーブデータが消えてしまう原因とその対処法

セーブデータが消えてしまう原因は一つではありません。
ここでは、代表的なトラブル例とその防ぎ方を紹介します。
アンインストール時の誤操作とその影響
ゲームをアンインストールする際に、誤って関連フォルダを丸ごと削除してしまうと、セーブデータも一緒に消えることがあります。
特に、セーブファイルがインストールフォルダ内に保存されているタイトルでは要注意です。
また、Steamフォルダごと削除するような極端な操作も、ユーザーデータを消してしまう原因になります。
操作前には保存場所を調べ、必要であればバックアップを取りましょう。
誤操作の例:
- 「Steam」フォルダごと削除する
- 再インストール前に上書きしてしまう
- MODフォルダを削除して起動不能になる
クリーンアップツールや外部ソフトによる誤削除リスク
PCのメンテナンスに使われるクリーンアップツール(例:CCleaner)によって、セーブデータが「一時ファイル」や「不要ファイル」として誤って削除されるケースがあります。
特にAppData内に保存されているセーブファイルは誤判定されやすく、知らないうちに消えていることもあります。
定期的にバックアップを取っておくほか、ツールの設定から「ユーザーデータを除外」することも有効です。
対策方法:
- クリーンアップソフトの除外リストに追加する
- 「AppData」や「Documents」をスキャン対象から外す
- 自動バックアップ設定を導入する
データ消失時の復元方法と再インストールのコツ
万が一セーブデータが消えてしまった場合、復元のチャンスがないわけではありません。
まず試すべきは、「Steamクラウド」からの同期確認です。
クラウド対応ゲームであれば、再インストール時にクラウド上のデータが復元されることがあります。
また、Windowsの「以前のバージョンを復元」機能や、ファイル復旧ソフトを活用する方法もあります。
データ復元を試す前には、新しいセーブファイルで上書きしないよう注意しましょう。
Steamの「アンインストール」「完全削除」「永久削除」の違い
Steamでは、ゲームを削除する方法が複数あります。
それぞれの違いを知っておくことで、取り返しのつかないミスを防げます。
誤って「永久削除」してしまったときの対処法
永久削除とは、ゲームをライブラリから完全に消去し、再度プレイするには再購入が必要になる操作です。
無料ゲームや体験版でも、一度削除してしまうと復元できないこともあります。
ただし、有料ゲームであれば、Steamサポートに問い合わせることで所有権を回復できるケースもあります。
削除直後であれば対応してもらいやすいため、気づいたらすぐに対応するのがコツです。
対処ステップ:
- Steamサポートにアクセス
- 該当ゲームを検索
- 「サポートを受ける」→「このゲームを完全に削除する」履歴を報告
- 所有証明(購入履歴)を提出する
ライブラリから削除されたゲームを復元する方法
通常のアンインストールであれば、ゲームはSteamアカウント上に残っているため、再インストールはいつでも可能です。
Steamクライアントの「ライブラリ」からゲーム名を検索し、「インストール」を選べばすぐに再ダウンロードが始まります。
もしライブラリに表示されない場合は、「非表示」や「フィルタ」で隠れている可能性があるため、表示設定を確認してみましょう。
よくある質問(FAQ)

ここでは、Steamユーザーから寄せられることの多い質問をわかりやすくまとめました。
基本的な疑問をこのセクションで解決しましょう。
Q1. Steamゲームを削除するとセーブデータも削除されますか?
ほとんどの場合、セーブデータはゲームとは別のフォルダに保存されており、アンインストールしても自動で消えることはありません。
ただし、一部のゲームではセーブファイルがインストールフォルダ内にあるため、削除時に一緒に消える可能性があります。
ゲームによって挙動が異なるため、削除前に保存場所を確認することが大切です。
Q2. クラウド対応かどうかをゲームごとに確認する方法は?
Steamライブラリで対象のゲームを右クリックし、「プロパティ」→「一般」タブを開くと、「Steamクラウドを使用して設定を保存する」という項目があります。
これにチェックが入っていればクラウド対応です。
さらに、Steamの設定画面から「クラウド」を選ぶと、全体としてクラウド同期が有効になっているか確認できます。
Q3. セーブデータの保存場所はどう調べればいい?
セーブデータの保存場所はゲームによって異なりますが、代表的な場所としては「Documents」「AppData」「Steam\userdata」などがあります。
検索方法として、「ゲーム名 + セーブデータ 保存場所」でGoogle検索すると、公式やユーザーの情報が得られやすいです。
手動で探すなら、ファイル更新日時でフィルタするのも効果的です。
Q4. セーブデータがクラウドと同期できないときの対策は?
まず、Steamがオンラインモードで起動しているかを確認し、同期が無効になっていないかを設定でチェックしましょう。
次に、クラウドの保存容量を超えていないかも重要なポイントです。
MODを多用しているゲームでは、ファイルサイズが大きくなり同期に失敗することがあります。
そんなときは、クラウドを一時的に無効にして、手動でのバックアップ運用を行いましょう。
まとめ|Steamゲームのアンインストール前に確認しておきたいこと
Steamゲームのセーブデータを守るには、仕組みを知ることと事前の準備が鍵です。
最後にポイントを整理します。
セーブデータ保護のためのチェックリスト
Steamゲームをアンインストールする前に、以下の項目を確認しておくと安心です:
- セーブデータの保存場所を把握しているか?
- クラウド対応ゲームかどうか確認済みか?
- 手動でのバックアップを取ってあるか?
- アンインストールか永久削除かを間違えていないか?
このチェックリストを事前に実行することで、大切なデータを失うリスクを大幅に減らすことができます。
安心してゲームを整理するためのポイント
ゲームの整理やPCの容量確保のためにアンインストールを行う場合も、セーブデータへの配慮は忘れてはいけません。
クラウド任せではなく、ローカルへのバックアップも習慣化しておくことで、万が一のトラブルに対応しやすくなります。
ゲームを長く楽しむためにも、セーブデータの管理は“プレイの一部”と考えておくと良いでしょう。

